電力コラムCOLUMN
【目次】
・こまめに消すとこんなにも電気代がオトクに
・明るさや温度調整だけでもこれぐらいの節約が
私たちの暮らしには電気が欠かせないものとなっています。電気があるおかげで私たちの暮らしは豊かなものになっていることが分かります。
しかし家庭で使用する電気は、すべて電気料金として請求されるもの。つまりつけっぱなしの電気器具があれば、そこから「チャリーン、チャリーン」とお金が落ちているようなものなのです。
ネオ・コーポレーションがおすすめするのは「電源タップ」。家電量販店でもお馴染みですし、近年では100円ショップでも販売されていますよね。これ実はスゴイ節電効果があるのをご存知ですか?
ここでは電源タップを活用してどれくらいの節電効果があるのか、またほかにも効果的な節電対策について真面目に検証してみました。
「待機消費電力」って言葉をご存知でしょうか。電化製品においては、実際にその商品を活用しているときだけではなく、コンセントにさしている状態においても少しずつ電気を消費しています。
その電力を「待機消費電力」と呼んでおり、実はこの電気代がバカにならない数字です。
経済産業省の資源エネルギー庁が公表している情報によりますと、家庭では1年間で消費する電力量のうち、約5.1%が待機消費電力だそうです。
この数字に驚かないでしょうか。
仮に月に2万円の電気料金をお支払いしているとしましょう。年間で24万円ですから、12,240円もの金額を待機消費電力のために支払っているのです。
もちろん冷蔵庫など、どうしても電源をきっておけないものもありますが、逆にいいますと別にきっておいても差し支えのない家電製品も多いですよね。
仮に電源タップを購入するために1000円を費やしたとしても、十分ムダにならない金額なのです。うまく活用していきたいですよね。
電気は固形物ではありませんから、電気をどれくらい使っているか見当がつかない人がほとんどですよね。でも電気をつけっぱなしにして放っておくと、それだけでも費用がかかりますので、こまめに電気を消しているという人も多いと思います。
しかし「こまめに消すなんて、邪魔くさい!」「こまめに消したってそんなに金額が変わるもんじゃないでしょ」という反対派の人もおられるでしょう。
いったいどれくらいの費用になるのでしょうか。
・電気代の根拠は資源エネルギー庁が発表したものを活用します
資源エネルギー庁では、家庭に向けてさまざまな省エネ・節電の情報を発信しています。その中で、家庭用の電化製品がどの程度の電気を消費しているのか公開しています。
実際に私たちが家電製品でどのくらいの金額が発生しているのか見ていきましょう。
まずその前に、電気料金を計算するための根拠となる金額ですが、これは資源エネルギー庁が発表している「金額換算係数」から用いることとします。以下の通りです。
22円/kWh
※平成16年2月(社)全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込み)
1kWhで22円というのは、なかなかピンと来ない数字ですが、計算式は以下のようになっています。
電力量(kWh) = 電力(kW) × 使用時間(h)
では私たちがよくつけっぱなしにしがちな家電製品が、どれくらいの金額になっているのかを見ていきましょう。
・こまめに消すとこんなにも電気代がオトクに
経済産業省の資料によりますと、私たちが家庭で使う電気消費量を見たときに、その割合が多い家電製品は「電気冷蔵庫」「照明器具」「テレビ」「エアコン」「電気便座」の順となっています。
この5種類のものだけで、家電製品の電気消費量の47.6%となっており、かなり大きな割合を占めることが分かります。
電気冷蔵庫は基本的にはつけっぱなしになっているものですが、それ以外の4つの家電製品もつけっぱなしになっていることはありませんか。
「となりの部屋の電気がつけっぱなしになっていた」
「テレビをつけっぱなしで寝てしまった」
そんなことはありますよね。また5位に入っている「電気便座」は、省エネモードなどがついているものも多いですが、基本的にはつけっぱなしが多いのではないでしょうか。
仮にプラズマテレビ(42V)を2時間つけっぱなしになる生活をし続けたとしましょう。見てもいないのにリビングのテレビがつけっぱなしの状態のときってありますよね。
この状況では年間で113.16kWhを消費していることとなり、実に約2,480円も無駄にしていることになります。
・明るさや温度調整だけでもこれぐらいの節約が
先ほどテレビの話になりましたが、明るさを調整するだけでもかなりの電気代を節約できることが分かっています。
仮にプラズマテレビ(42V)を最大から中央に調節した場合では、年間で151.93kWhを削減できることになり、約3,340円も節約できることが分かっています。
また冷蔵庫であれば、設定温度を「強」から「中」にした場合では、年間で61.72kWhを削減できることになり、約1,360円も節約できることが分かっています。
明るさや温度調整なんてとても簡単にできますから、今日からでも省エネに取り組んでみましょう。
ではIoTを搭載した家電で、どのようなことができるのか見ていきましょう。便利なIoT家電の中でも「スマートリモコン」と呼ばれるものをご紹介します。
みなさんのご家庭にはたくさんの「リモコン」があるでしょう。テレビ、ビデオ、エアコン、扇風機など、その家電を使うたびにリモコンを使い分けているのではないでしょうか。
スマートリモコンを使うと、これらのリモコンを一括管理することができるようになり、しかもスマホで遠隔操作することができるのです。
例えば寒い日に外出していて、もうすぐ家に帰るからエアコンで部屋を暖めておきたいと考えたときに、帰宅する5分ほど前に遠隔操作でエアコンを付けておくことができます。
また防犯対策として、一定期間自宅を開けているとしても、定期的に自宅の照明をつけて空き巣対策をすることもできます。
帰宅してすぐにコーヒーを飲みたい場合であれば、事前にお湯を沸かしておくこともできますし、子供部屋やペットがいるお部屋の温度管理をすることもできます。
また機械の操作に不安がある人であれば、音声で操作することもできますので、ご高齢者が住んでいるご家庭でも安心して活用することができるのです。
ネオ・コーポレーションが節電の具体例をお伝えしました。
おすすめするのは、「節電タップ」「こまめにOFF」「明るさ・温度調整」の合わせ技です。これらを実践すると、年間でかなりの電気消費量を削減させることができます。
うまく取り組んでみて、電気代金も削減させてみてくださいね。
参考:
経済産業省 省エネって何?
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/what/index.html
経済産業省 無駄のない省エネ節電
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/
経済産業省 総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004310/017_s01_00.pdf