電力コラムCOLUMN
【目次】
近年、EVと呼ばれる電気自動車が増えました。
ガソリンをエネルギーにしている自動車は、どうしても排気ガスという問題が付いて回ります。また、資源もいつまでもあるとは限りません。現在、世界的に自動車を電気自動車に替えようとする動きがあり、各地で製造・販売をガソリン車やディーゼル車からEVに切り替える動きが見られます。
ガソリン車に乗っている人の中にも、エコの取り組みから電気自動車に変えたと考えている人も少なくないでしょう。
この電気自動車は今後の社会の中でどのように変化していくのでしょうか。ドローン自動車などのニュースも取り上げられるようになりましたので、ネオ・コーポレーションが今後のEVがどうなっていくのかお伝えします。
電気自動車のことをEVといいますよね。EVとは「Electric Vehicle」を略した言葉であり、まさに電気自動車のことを意味しています。
最近EVが増えましたね。みなさんが所有されている自動車も電気自動車かもしれませんし、あるいはガソリンと電気を併用したハイブリッド車かもしれません。いずれにおいても電気の力を活用して、自動車を動かしているのです。
もともと自動車にはガソリンエンジンが活用されていました。このエンジンは、ガソリンを爆発させたエネルギーによって自動車を動かしています。そうして生まれる排気ガスは、世界的な環境問題へと発展してしまったのです。
近年のガソリン車は、エンジンが小さくなったり、各メーカーの努力によって排気ガスの量は激減しています。ですが、厳しい規制をクリアしている車ですら、ガソリンエンジンという仕組み上、排気ガス完全に無くすことはできません。
一方、電気自動車であれば、電気を蓄えるバッテリーによって自動車を動かすことができます。
簡単に例えると、充電式の乾電池のようなものです。蓄えられた電気によってモーターを動かすことで、ガソリン車と同じように自動車が動く仕組みになっています。
さらに、ガソリン車と比べてEVは振動や騒音がとても小さいため、とても快適にドライブを楽しむことができるのです。
電気自動車が初めて作られたのは、実はいまから150年以上前のこと。意外と歴史が長い電気自動車ですが、ここ10年ほどを見ると電気自動車ではなく、ガソリンと併用のハイブリッド車が主流となっていました。ハイブリッド車は、ガソリン車よりもはるかに燃費が良いのが特徴です。
なぜ電気自動車ではなくハイブリッド車の方が人気になったかというと、 電力を蓄えておくバッテリーの性能と急速充電器の少なさに原因がありました。
ハイブリット車は一度満タンに給油すれば、400km~600kmほど走行できますから、長距離の時にはどうしてもハイブリット車に軍配が上がります。
さらに電気自動車の電力を蓄えるための急速充電器が、それほどまだ普及していないというのも現実です。充電ステーションは増えましたが、それでもガソリンスタンドと比べるとまだまだであることがお分かりになるでしょう。
しかし近年販売されている電気自動車は、バッテリーの性能が上がり、ガソリン車と変わらない航続距離が実現しました。
特に最近は車離れが進んでいますので、カーシェアで十分という人であれば、ますます電気自動車が増えていくことになるでしょう。
例えば最近販売された車種では、航続距離は570kmが可能となり、もはやガソリン車と同様の走行距離を楽しめるようになりました。急速充電の時間は、わずか約60分です。(JC08モード 62kwhバッテリー搭載車の場合)
また「EV充電ステーションマップ」によりますと、日本全国にはEV充電スタンドが約2万か所あるようです(2019年1月現在)。
※参考:EV充電ステーションマップ(https://ev.gogo.gs/map/?lat=35.689556&lon=139.69172200000003&zoom=11)
近年はカーシェアを利用する人も増えていますが、これからますますカーシェアで使用できる電気自動車が増えていくことでしょう。カーシェアの場合はいつでも充電完了した状態で利用できますので、充電を気にすることなくドライブを楽しめます。
これから性能が向上し、充電ステーションも増えていくことを考えると、一般家庭にはどんどん電気自動車が増えていくのではないでしょうか。
最近「ドローン」という言葉をよく聞くようになりましたね。
みなさんもご存知の方が多いと思いますが、産業用で活用するラジコンヘリコプターのようなものです。子供のおもちゃのように考えている人もおられるかもしれませんが、今では多くの産業で活用されています。
ドローンはリチウムイオン電池でモーターを動かしています。先ほどから説明している電気自動車についてもリチウムイオン電池で走行するので、基本的には同じ動力で動かしていることになります。
そして現在「空飛ぶ車」とも呼ばれる、ドローンEVが開発されています!これが実現するのであれば、空を飛んで通勤することが可能となり、都市部であっても渋滞を避けて移動することができます。
そんなことをいうと、夢のような話に思うかもしれませんが、我が国も実現に向けて積極的に取り組んでいるのです。
経済産業省が公開しているサイトの中に、2分ほどのYouTube動画があります。
この動画を見ると、近未来のわが国の車社会を見ることができます。経済産業省では2030年代以降に実用化を考えているようですが、そう考えるともうすぐですよね。
ぜひこの動画をご覧ください。あと十数年するとこのような未来が待っているかもしれません。
(参考:経済産業省YouTube動画「さあ、空を走ろう。」https://youtu.be/7-G_C4DTWXQ)