電力コラムCOLUMN

全国の電力会社 北海道電力について
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北海道電力の特徴や傾向について

自身が住んでいる地域の会社にしかなかなか意識が向かないものですが、日本国内には電力会社が10社あります。
それは沖縄電力、九州電力、四国電力、中国電力、関西電力、中部電力、東京電力、北陸電力、東北電力、北海道電力です。

北海道電力には支店が10か所あります。
それは、函館支店、苫小牧支店、室蘭支店、帯広支店、釧路支店、小樽支店、岩見沢支店、札幌支店です。本社は札幌市に所在しています。さらに札幌支店は、千歳支社、札幌南支社、札幌東支社、札幌西支社、札幌北支社があります。

電気料金が最も安いのが九州電力で、最も高いのは沖縄電力です。
そして、沖縄電力の次に電気料金が高いのが、本記事で話題に挙げていく北海道電力です(細かな順位は今後変動する可能性もありますのでご了承ください)。

北海道電力は数年前に電気料金をかなり上げています。
その理由はなんだったのでしょうか。

北海道電力の電気料金が上がった主な理由は?

いくつか理由がありますが、特に大きかったのが「泊原子力発電所が再稼働しなかったから」というものです。

北海道電力はそもそも2013年9月に電気料金を値上げしていましたが、それは「値上げした数か月後から泊発電所が復活する」という想定があってのものでした。
ですが、想定に反して泊発電所が再稼働しませんでしたから、「火力発電への依存」が強くなり、再び電気料金の値上げをせざるを得なくなったのです。

「北海道電力のトータルの発電量」のうちのおよそ4割を泊発電所で賄っていました。
その泊発電所が利用できないわけですから、火力発電に頼らざるを得ません。火力発電のための燃料費などがかさむ事になるため、それが電気料金に上乗せされたというわけです。

泊発電所に関する論争は今なお続いていますから、東日本大震災以前のように通常稼働するかどうかは分かりません。そもそも、本当に再稼働するかどうかも予想しにくいです。

北海道における電力自由化について

電力自由化に伴って、好きに電力会社をチョイスできるようになりました。
これは北海道エリアに限った話ではなく、日本全国で同様です。

先述の通り北海道電力は電気料金が高いですから、新電力に切り替えることによる「電気料金の削減効果」は、他のエリアよりも大きくなると考えることができます。

ですが、北海道電力は多くの北海道住民に愛されていると言われています。実際、「ほくでん」という愛称がついているほどです。
そのため、乗り換えをすることに抵抗がある方も少なくないのかもしれません。
しかし、そういった「義理」で乗り換えないというのも不自然な話です。
それぞれの世帯にとって最適なプランや電力会社を選ぶべきであると言えるでしょう。

また、「新電力に切り替えるとなると工事が必要なのでは?」と心配している人もいるかもしれません。
ですが、実際には乗り換えに際して大規模な工事を行うことはまずありません。
基本的には「アナログタイプの電力メーター」を「デジタルタイプの電力メーター(スマートメーター)」に切り替えるだけで完了です。
「工事」ではなく、むしろ「交換作業」と言えるレベルであり10~20分ほどで済みます。
そして交換料金はそのエリアの大手の電力会社が負担してくれます。

ちなみに北海道エリアに限らず、今後数年の間に全ての世帯にスマートメーターを導入する予定だとされています。
スマートメーターの導入ができたら、それ以降に乗り換えをした場合でも、メーターそのものを交換する必要はありません。

北海道電力の再生可能エネルギーに関する取り組み

北海道電力は再生可能エネルギーにも力を入れています。
現に、北海道には56か所の水力発電所が存在します。

電気料金プランとしては「従量電灯B」「従量電灯C」という基本プラン、そして夜間の電気料金が低い「ドリーム8」「ドリーム8エコ」があります。
夜間の電力を使ってヒートポンプなどを稼働させることで、一般家庭の電気料金も安くすることが可能である場合が多いです。

そして、2017年の春には「ウェブ・eプラス」「eタイム3プラス」「エネトクLプラン」などのプランが新規に追加され、北海道にお住まいの方にとっての「電力の選択肢」がさらに増えました。

また、住所や「同居人数」などから、「乗り換えることによって光熱費をどの程度節約することができるか」を簡易的にチェックできるサイトもあります(厳密に知りたい場合は関係する電力会社に問い合わせましょう)。

北海道電力のパンフレットやウェブサイトをチェックし、プランについて検討することで、電気料金を節約できるのではないでしょうか。
「なんとなく面倒」という理由で確認をしていない方もいるかと思いますが、それはもったいないです。

不思議なもので「光熱費が安くなってから、電気・ガス・水の節約に対する意識が強くなった」と語る人も少なくありません。