電力コラムCOLUMN
台風が理由で停電になることがあります。
例えば2018年の9月4日には四国・近畿地方を中心に、台風(など)が理由で12万軒以上の家屋が停電になりました。
ここでは、そういった停電への対策方法を紹介していきます。
いつ台風が上陸しても良いように、食料と水を十分に用意しておくことがおすすめです。
人体の70%前後は水で構成されていますので、特に水は大目に準備しておくと安心できるでしょう。
台風が発生して停電になれば精神的にも追い込まれると考えられます。
普段に比べて身体が強く水を欲する可能性が高いと思われるので、水については少なくとも7日分、食料については3日分は用意しておきたいところです。
停電しても使えるように「電池タイプ」のラジオを用意しておきましょう。
勢力の強い台風が上陸して停電になれば、ラジオくらいしか情報源として使えなくなる場合があるからです。
ラジオによって、電気の復旧情報や台風の移動情報などを確認しましょう。
停電から復旧しないとなると病院の機能もマヒする場合も考えられますので、最低限の処置ができるレベルの薬を用意しておく必要があります。
また、絆創膏やガーゼなども準備しておくと役立ちます。
停電しているわけですから、当然懐中電灯などの明かりが必要になります。
ちなみに、手でハンドルを回して充電できるタイプの懐中電灯もあります。
電池切れの心配がなくなるので調達しておいてはいかがでしょうか。
よく「停電したらブレーカーを落としたほうが良い」と言われますが本当なのでしょうか。
これについては、「基本的には落とさなくていい」というのが結論となります。
詳しく見ていきましょう。
・電化製品が故障した
・コードや配線がダメージを負った
などといった状況になっていると、停電から復旧した際に火災事故が発生してしまう恐れがあります。
現に、大きな震災の際に、電気が復旧した直後に火事になってしまったという事例が少なくありません。
しかし、逆に言えば上記のようなトラブルが起きていないのであれば、基本的にブレーカーを落とす必要はありません。
例えば、小規模な風雨であっても、落雷が伴えば停電になることがあります。
この際、電化製品の故障や配線関連のトラブルがないのであれば、ブレーカーは落とさなくても大丈夫です。
いずれにせよ「台風であれば絶対にブレーカーを落とさなくていい」「地震であれば絶対にブレーカーを落とすべき」などという事はありませんので、臨機応変に判断しましょう。
台風が理由で停電になったとしても、状況によってはブレーカーを落とすべきかどうか決めにくいこともあるはずです。
そういったケースでは、ブレーカーを落としましょう。
なぜなら、「ブレーカーを落とす」という事にはこれといったデメリットはないからです。
停電から復旧した際にブレーカーを上げるのが多少大変かもしれませんが、これも懐中電灯などで照らしながら行えればそれほど大変ではありません。
その他の注意点をご紹介します。
台風の影響で気温が大きく変化した場合などは、エアコンなどの使い過ぎが原因で停電することがあります。
ですから停電した場合は、まずは冷静に近所の家の電気がついているかどうかをチェックしましょう。
電化製品にコンセントを刺した状態で落雷が発生すると、そのアイテムが故障してしまう恐れがあります。
そのため、台風が酷くなってきて停電する可能性が出てきた場合は、電化製品のコンセントをできる限り抜いておくことをおすすめします。
「停電から復旧したら」という表現を何度か使ってきましたが、パニック状態になっていると「すでに復旧しているのに気づかない」という事態になってしまう恐れがあります。
ブレーカーを落としていないのであれば、電気などがつくでしょうから復旧すれば分かります。
しかし、ブレーカーを落としたのであれば、たびたび復旧しているかどうかを確認してください。
窓などから近所の家を見回したり、道路の信号や電光掲示板などをチェックしたりすればすぐに分かるはずです。
ここまで台風による停電の対策方法などを紹介しました。
停電から復旧した際の対処は基本的にはご自身で行えると思います。
しかし、もしもどのようにすれば分からなくなったのであれば、すぐに周囲に助けを求めるようにしてください。