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高圧電力と低圧電力の違いについて
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高圧電力と低圧電力の違いとは?ネオ・コーポレーション 電力コラム

 

低圧電力と高圧電力の違いとは?

電力自由化が2016年に本格的にスタートし、そこから「低圧電力」と「高圧電力」の二種類の契約に分かれることとなりました。
しかし電力会社の変更を考える場合に、低圧電力のままにしておくべきか、高圧電力に変えるべきか迷われる方もおられるのではないでしょうか。

このページでは低圧電力と高圧電力の違いを解説していきます。

高圧電力は以前から電力自由化されていた

スーパー、医療機関、工場など、大口の高圧電力契約者に関しては2012年に電力自由化がスタートしていました。
そのため、「高圧電力が自由化→低圧電力も自由化」という流れがあったわけです。
低圧電力の契約をするのは主に小口ユーザー、高圧電力は大口ユーザーが契約します。

「高圧と低圧電力の違いが生まれる理由は?

電気をたくさん利用するのであれば高圧受電(高圧電力)、電気の消費量が一定以下なのであれば低圧受電(低圧電力)となるからです。

低圧電力と高圧電力の受電方法を比較してみる

1:発電所
・「超高圧変電所」に各発電所(火力、水力、原子力等)から送られる

・超高圧変電所には27.5~50万ボルトで送られる

2:超高圧変電所
・北大阪変電所(大阪北部)が日本の超高圧変電所です

・15.4万ボルトで一時変電所に送られる

3:一時変電所
・中間変電所、鉄道変電所、大工場などに送られる

・6.6万~15.4万ボルトで鉄道変電所や大工場に送られる

・6.6万ボルトで中間変電所に送られる

4:中間変電所
・大工場と配電用変電所に送られる

・2.2万ボルトで配電用変電所と大工場に送られる

5:配電用変電所
・中規模工場やビルに送られる

・0.66万ボルトで中規模工場やビルに送られる

6:柱上変圧器
・一般住居や小規模な工場に送られる

・100ボルトで一般住居に送られる

・200ボルトで小規模な工場に送られる

低圧電力の特徴

低圧電力に関しては、電柱に取り付けられている柱上変圧器まで送られます。
この柱上変圧器の一段階前は配電用変電所ですが、そこには6600ボルトで送られてきます。
それがこの柱上変圧器によって200ボルトと100ボルトに変圧されるのです。

日常では電柱の働きを意識することは少ないかもしれませんが、もし電柱がなければ私達は家庭で電化製品などを使うことができません。

高圧電力の特徴【低圧電力との違い・比較】

高圧電力に関しては、6600ボルトの電圧で高圧受電設備に送られてから、その高圧受電設備にて電圧が200ボルトと100ボルトに変えられます。

高圧受電設備はサイズの大きい物置のような見た目で、金属製です。
後者の裏やビル施設の屋上などに置かれている場合が多く、「変電設備」と記載されています。

低圧電力か高圧電力かを判断する材料になる両者の比較と違い

低圧電力なのか高圧電力なのかが判別できなくなる場合もあるかもしれません。
そういった場合に、すぐに見分けるための方法を紹介します。

違い1:高圧受電設備があるかないか

高圧受電設備がある→高圧電力
高圧受電設備がない→低圧電力

という違いがあります。

違い2:電気料金を確認する
電気使用量の請求書をチェックすると低圧電力なのか高圧電力なのかが分かります。

「契約種別」の欄に高圧と書いてあれば、高圧電力であると判断できます。
もしくは「6KV以上」と記載されている場合も高圧電力です。

低圧電力から高圧電力に切り替える場合の料金面におけるメリット・デメリット

1kwあたりの料金は、高圧電力のほうが低圧電力よりも圧倒的に安価です。
24時間365日電気を使うような工場であれば、年間の電気使用料金が数百万円節約できる可能性が高いです。

高圧電力の契約をする場合は、先ほど紹介した高圧受電設備(キュービクル)を取り付けなければなりません。
そのためには約200~600万円かかり、契約者側が負担する必要があります。
また、高圧受電設備は1年に1回点検する決まりがあり、更にコストがかかることになります。

稼動してからも、故障することもないとは言い切れないので、1カ月に1回程度は簡易的に点検することが推奨されています。
この「1年に1回」というのはあくまで法律上のルールであるという認識を持ちましょう。
(ただし、高圧受電設備は基本的には頑丈です。)

まとめ

「高圧受電設備の設置・点検にかかる費用」を、「低圧電力から高圧電力に変更することで発生する浮くお金(電気使用料金)」が上回るのであれば、低圧電力から高圧電力に変えるメリットがあると言えます。